高知の幻の地鶏と呼ばれる「土佐ジロー」をご存じでしょうか?
たまたま夫が読んだ本に紹介されていたのをきっかけに、一体どんな鶏なのか、これは食べに行かないと!とのことで訪問してきました!
今回紹介する私たちが宿泊した施設は2021年に1度老朽化などから営業撤退しましたが、その後2022年2月、新宿泊施設での再スタートをきっています。
施設は変わりましたが、「土佐ジロー」の美味しさは変わりません。
少しでも「土佐ジロー」の魅力が伝われば嬉しいです。
土佐ジロー
まず、「土佐ジロー」がどんな鶏なのか説明します。
「土佐ジロー」は高知県がどこにも負けない地鶏を生み出すために研究開発を重ねた結果生まれた地鶏。
昭和61年から普及が始まり、高知県内だけで飼育されているよ。
土佐ジローの特徴の特徴は太陽の光をたっぷり浴び、土の上でストレスの少ない自然に近い環境で育てられていることで、普通の鶏と比べるととても元気。
高知県には80戸ほどの認定生産農家がありますが、採卵用として飼育されており、お肉を食べる専門で育てている農家はここ「はたやま憩の家」を経営している「はたやま夢楽(むら)」さんだけ。
「土佐ジロー」の飼育期間は約150日と普通のブロイラーの約3倍の期間を要し、大人になっても1.5㎏(ブロイラー半分の重さ)と小ぶりです。
一般的な産業養鶏は短期間でいかに大きくして出荷できるかがポイントであることを考えると、土佐ジローの養鶏がどれだけ大変か分かるね。
しかし、はたやま憩の家のご主人の「畑山でしかできない美味しいものを!」「鶏を鶏らしく育てたい」との強い思いが、鶏の健康を気遣い、肉の旨みを引き出した土佐ジローの養鶏に繋がりました。
そんな貴重で想いのこもった地鶏を食べられるなんて、わくわくしますね♪
はたやま夢楽までの道のり
南国ICより約1時間半。
高知龍馬空港より約1時間半。
はたやま憩の家までのラスト15kmは県道が狭く、曲がりくねっているとの情報を把握していましたが、想像より狭く、離合ができずに数m後進しなければならない場所もあり驚きました。
でも、山や川の景色がとても綺麗で気持ちよかったよ。のんびりゆとりを持って行ってね。
宿はどんな所?
宿泊は1日3組までなんですが(要予約)、この日は私達だけ!貸し切りでした♪
宿の前にはハンモック^^
以前から転がってみたいと思ってたんです!
この日の夜はあいにく小雨が降っていて叶わなかったのですが、ここから見る星はとっても綺麗なんだそう( *´艸`)
部屋から見る景色です。
和室がホッとしますね。
子ども達はゲームをしていますが・・・(;´・ω・)
テレビもない、静かな環境は日々の何かと忙しい日常を忘れさせてくれそうですね。夫はここで読む本は最高やなと言っておりました!
施設は変わりましたが、同じ畠山なので空気や星空はとても綺麗でしょうね。
お散歩
折角なのでお散歩してきましたよ!
少し歩くと・・・
川に降りられました。流れは結構速かったです。
上流なので岩もゴツゴツしています。
お風呂
地下水をボイラーで沸かしているため、17:00からの夕食前の入浴になります。
予約時に家族風呂の希望もできましたよ。
しかも、「子どもさんがいるので、少しぬるめにしますね」と嬉しい心遣いも(*´▽`*)
夕食
いよいよお食事!
大人のメニューは3種類から選べます。
今回お願いしたのは、1番人気の幻の地鶏「土佐ジロー」フルコースです☆
メニューは前菜・たたき・炭火焼き・すき焼き・親子丼!
お好みですき焼き⇒水炊きに変更できますよ!予約時に伝えてくださいね!
前菜 ⇓⇓
左も土佐ジローが使われていましたが・・・はっきりとした料理名は忘れてしまいました(+_+)
真ん中が酢の物、右が土佐ジローを昆布でしめたもの
むね肉のたたき ⇓⇓
お肉をたたきで食べることは初めてでしたが、旨みたっぷりで本当にむね肉なのか驚く美味しさでした。
ご主人に伝えると土佐ジローはモモ肉よりムネ肉の方が旨みが多いとのことでした!
ムネ肉の概念が覆ります。
そして薬味もたっぷり!
炭火焼き ⇓⇓
丁寧に並べられたお肉の登場に期待が高まります。
写真からも分かるようにお肉がつやつやしており、もも肉は色がかなり濃いですね!
モモ・ムネ・ササミに加え、砂肝、心臓、肝臓、精巣、トサカまでΣ(・ω・ノ)ノ!
土佐ジローを丸ごと味わえます。
驚いたのですが、初めはご主人が1番おいしく食べられる焼き加減で焼いてくれます。
焼き方によって味が変わってしまうんだそう!
焼きながら土佐ジローの育て方や畑山での暮らしなど教えてくださいました。
物静かな雰囲気のご主人でしたが、土佐ジローへの熱い情熱が伝わってきましたよ^^
焼く時のポイントは、こまめにひっくり返す!焼きすぎないこと!なんだって。
味付けは天日塩のみとシンプル。
肉の旨みをしっかり堪能できました^^
ちょっとドキドキしたトサカもコリコリと美味しかったです。
しかしトサカまで食べられるなんて衝撃でした!!!
すき焼き ⇓⇓
右下に写るのは高知の夏の定番野菜という「りゅうきゅう」と呼ばれるハスイモ。
これに割り下がしみしみになるのが美味しいそうで、しゃきしゃきとした独特の食感もよかったです。
土佐ジローの卵は小ぶりです。
ぷるんとした黄身!
すき焼きと絡めて食べると絶品でした。
親子丼 ⇓⇓
最後はこの親子丼!
土佐ジローの肉と卵はもちろんのこと、ジローのガラスープも使われているんです!
実はコース予約の際、炭火焼きにすき焼き、親子丼まであるボリューム満点の内容に食べられるか少し心配もしましたが、あっという間にぺろっと食べられました。
これだけ食べても胃がもたれることもなし。旨みを生かした優しい味でした。
幼児(3〜6歳)メニュー
子ども達のメニューは親子丼と唐揚げでした!
おいしい!おいしい!とパクパク食べていましたよ♪
お料理の終盤には宿の子どもさん達が息子達と遊んでくれました。
初めは恥ずかしがっていた息子もすぐに打ち解け、天気は微妙でしたが持参した花火も一緒に楽しみましたよ♪
お部屋
押し入れに用意されている布団を自分で敷くスタイル。
カードゲームで盛り上がりました♪
朝食
卵の味をしっかり味わえる卵かけごはんが嬉しい!
そして安芸市別役産のあまごの干物も美味しかったです。
おわりに
くねくねとした山道の先にあったのは、こだわりと愛情たっぷりの地鶏。
驚くほど旨みたっぷりの地鶏、これを食べるために訪れる価値のある美味しさ。
そして日常を忘れさせてくれる静かな時間。
たっぷりリフレッシュできますよ♪
〒784-0061 高知県安芸市畑山甲982-1